ジャズピアノの名盤

私は趣味でジャズピアノレッスン(新宿の教室)で受けているのですが、このところ自分が引くのに夢中になってリスニングをしていないなと思い、初心に帰って影響を受けたピアニストのアルバムを聴き直してみようと思いました。

ジャズを聴き始めた頃、名盤を紹介する本を片っ端から探していると、名盤中の名盤として必ず紹介されていたのが、ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビイ」でした。

そして、さっそく、図書館で借りることにしました。

予約をしてから1ヶ月後のことです。ようやく図書館から連絡があって貸し出しできるというので、わざわざ休日に出向いて借りに行きました。

手に取ってみると、若い女性のシルエットが印象的なジャケットはすぐに気に入りました。
そして、聴いてみると、一曲目の叙情的でユッタリとした『マイ・フーリッシュ・ハート』、思わず体でリズムを取りたくなる『ワルツ・フォー・デビイ』と繋がっていく感じが素晴らしく、そして、『マイ・ロマンス』もなかなか良いではありませんか。

それから毎日、ジャズ初心者だった私は、その冒頭の三曲は欠かさず聴くようになったのです。40年以上前の「ヴィレッジ・ヴァンガード」でのライブ録音なのですが、電車が通り過ぎる音や聴衆のひそひそ話などが録音されていて、その臨場感もたまりません。

当時の人達の息づかいがそのまま伝わってくるようで聴いていて飽きないのです。

曲のジャンルはジャズではありますが、ロマンチックでありながら、純粋で、訴えかけてくるかようなピアノの音色は聴いていてとても心地良いです。

ジャズ初心者にはうってつけの1枚だと思います。